第71回『小石川・自然と知の歴史探訪』
柴田葵が企画案内する地域美産研究会
--このイベントは終了しました--
2010年09月25日(土)開催
夏目漱石の小説にも登場する「小石川植物園」は、日本で最も古い歴史を持つ植物園です。貞享元年(1684) に徳川幕府が作った「小石川御薬園」を前身として、明治10年(1877)に東京大学の附属植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)となり、一般公開されるようになりました。
小石川植物園の一角には、東京大学総合研究博物館の小石川分館があります。これは明治初年に建立された旧東京医学校本館(重要文化財)を、2001年にミュージアムとして開館したものです。
明治・大正期の教育研究器材・学術標本コレクションなどが主たる所蔵品で、それらを活用した常設展示
「驚異の部屋――The Chambers of Curiosities」が、2006年以来継続されています。
探訪会では植物園および博物館を訪れ、小石川の豊かな自然と知の歴史に触れることを趣旨とします。
探訪予定コース
[東京大学総合研究博物館・小石川分館見学]
・東京大学で現存最古の学校建築、「旧東京医学校本館」を活用したミュージアム
・芸術家マーク・ダイオンによって、学術標本が現代アートとして甦った「驚異の部屋」
・スタッフによる解説あり
[小石川植物園見学]
・9月下旬の見頃の植物: ナンテンハギ、キョウチクトウ、オミナエシ、フジバカマ、バショウなど
・本館、柴田記念館、公開温室、薬園保存園、分類標本館…
・その他は各自で自由散策:メンデルのブドウ、ニュートンのリンゴ、旧養成所井戸、 ボダイジュ並木、太郎稲荷、ハンノキ並木、カリン林、針葉樹林、次郎稲荷、マツ林、日本庭園など
柴田 葵
現在、東京大学大学院の人文社会系研究科博士課程に在学中。文化資源学・文化経営学を専攻しつつ、パブリック・アート研究を継続。2008年度より明治大学特別嘱託職員。[主な研究活動]:06年9月~:日仏共同学術研究「基底材/表面構造(supports/surfaces)プロジェクト」補助。07年3月:第11回文化資源学研究会口頭発表「転換点としての震災復興期のパブリック・アート」など。