第61回『「大江戸線&副都心線の駅舎とアート等の見学会」のご案内』
--このイベントは終了しました--
2008年01月19日(土)開催
1.コンセプト
【個性豊かな駅舎デザインとアート壁画などの作品を解説付でご案内します】
都市住民にとって、なじみ深い公共空間というと、鉄道の駅ではないでしょうか。その駅がこの9年ほどの間に大変貌を遂げたことに、日々の通勤電車等の中で薄々感づいている方も多いと思います。最近では、横浜「みなとみらい線」6駅での斬新な駅デザインやJR新幹線「品川駅」のサイン計画、「九州新幹線」新水俣駅のユニークな駅舎デザイン、常磐新線「つくばエキスプレス」20駅での個性的デザインの駅舎等がマスコミで話題になりました。20年には、(横浜市営地下鉄のグリーンライン、都営の新交通システムの日暮里・舎人ライン、)東京メトロの副都心線が開業しました。
そうした流れの先駆けとなったのではないか、と私が考えているのが、平成12年12月12日に全線開業した都営地下鉄大江戸線環状部(26駅)の改札口付近にコンペ等で350を超す応募作品の中から選ばれ設置された質の高いパブリックアート「ゆとりの空間」作品とプロポーザル・コンペ方式で選ばれた新進気鋭の15建築家により駅周辺の歴史や文化を取り入れ、テーマ性を持った個性豊かなデザイン・意匠を施された駅舎建築です。
私は、その「ゆとりの空間」のアート作品(29点)の制作費の寄付金集めとアート作品選考・設置の実務に従事し、大江戸線環状部(26駅)を紹介する写真集「駅デザインとパブリックアート(21世紀の地下鉄をめざして)」を企画・編集し、1万冊を制作しました。爾来今日まで、このアート作品と駅舎建築を私が解説しながら案内する「12駅見学ツアー」を開催してきています。内容は、環状部26駅に展開され「地下鉄美術館」ともいわれている優れたパブリックアート作品(29点)と「テーマパーク駅」ともいわれている個性豊かなデザイン・意匠が施された26駅舎の中から代表的な10~12駅を選んで、その特徴・工夫点、開業に至るまでの経緯、苦心談・反省点等を解説しながら案内するもので、併せて開業後の大江戸線の維持管理状態を見守ってきております。これまでに計74回開催し、累計参加者は、1,980名になりました。今後も参加者がある限り続けて参ります。
なお、第66回より「大江戸線12駅見学ツアー&セミナー」と改称、アート作家や建築家をお招きして苦労話や解説を伺うこともある等、内容を充実させています。「12駅見学ツアー」終了後、60〜90分、特定テーマについての詳細内容(参照)を、下車駅近くの居酒屋等で開催する有志の「セミナー&懇親会」の中でお話し、質疑応答に応じています。
今回は、東京メトロ副都心線の駅舎(安藤忠雄設計の渋谷駅を含む)とパブリツクアート作品と岡本太郎の「明日への神話」も見学します。興味ある方は、気楽にご参加ください。
2.開催日時:
21年7月19日(日)10:00~17:00(17:10~19:00セミナー&懇親会(テーマ:アート作品の選定)
(地下鉄駅構内を中心に歩きますので、雨天でも決行します)
3.集合:
9:50都営地下鉄大江戸線「東新宿駅」改札口(※時間厳守)
4.予定コース:
(※初乗り駅で都営・東京メトロ共通一日乗車券(1,000円)を購入されることをお奨め
10:00より説明開始・出発します。)
都営地下鉄大江戸線の東新宿駅を→牛込神楽坂駅→飯田橋駅→清澄白河駅→汐留駅(13:00頃、昼食60分)→大門駅→六本木駅など→東新宿駅→東京メトロ副都心線に乗り換え渋谷駅を含む4~8駅を見学→→渋谷駅にある岡本太郎作の「明日への神話」(メキシコから運ばれ、改修された後に設置)を見学→渋谷の居酒屋等で質疑応答&懇親会(17:10~19:00)
渋谷駅の待ち合わせというと忠犬ハチ公前やモアイ像等が有名ですが、最近、タローの絵「明日への神話」の前というのが加わりました。縦5.5m×横30mの大壁画「明日への神話」は、原爆が炸裂する瞬間を描いた岡本太郎の傑作です。メキシコの実業家からホテルのロビーに飾る壁画制作の依頼を受け、1968~1969年に制作した後、依頼主の経済状況が悪化しホテルは完成せず、壁画は行方不明になっていました。
2003年にメキシコシテイー郊外の資材置き場で奇跡的に発見され、日本に帰り修復作業を経て、汐留駅広場や東京都現代美術館で披露された後、広島原爆公園と大阪万博記念公園と澁谷駅のどこに設置するか争われたのが記憶に新しいので、覚えておられる方も多いでしょう。結果として、2008年11月に1日30万人が行き交う渋谷駅マークシテイー内の連絡通路に設置されました。右階段付近に防御のためのプラスチックがあり、設置当初は警備員1名が常駐していましたが現在はいないので、すぐ近くから鑑賞できます。一見に値するパブリツクアート作品です。
※履き慣れた靴・軽装でおいで下さい。水分補給の水筒などを持参されると便利です。なお、ご案内するコースは、一部変更することがあります。
17:00頃、中締め解散
19:00頃、解散
5.参加費:
会員1,500円(非会員は、+1,500円)(資料代と雑費用を含む。但し、交通費・昼食代・懇親会費は各自精算)
上記1のの大江戸線環状部の写真集「駅デザインとパブリックアート」(A4判、192頁)
の希望者は、頒価は2,500円です。事前に申込んで下されば持参します。また、郵送希望者は、2,850円(うち切手代350円)で、当日受け付けて、後日郵送します。
※参加費は下記口座宛振り込んでください(5日前まで)。
みずほ銀行 虎之門支店(店番号:046)
普通口座 口座番号:4053204
名義:地域美産研究会
会計:渡辺久剛
6.申込:
定員20名(上記5に参加費を振込するとともに、下記7の問合せ先に、資料など準備のため、開催日の5日前までに連絡下さい。)
7.問合せ先:
石村メール:stone-village@jcom.home.ne.jp
または携帯電話:080-3543-7416(ただし、深夜早朝は、ご遠慮ください。)
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。