第52回『いま病院設計が抱える課題とアートの導入』
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1970年01月01日(木)開催
日本は今、少子高齢化、経済の停滞・価格低廉化・省エネ化、その中で進む日本の文化熟成化など、従来にない状況変化に遭遇中で、病院設計の世界もそれらの変化に合わせたハードとソフトの設計が要求されています。美産会の世話人、桑野隆司さんは、日本の医療施設設計界のリーダーのお一人。長年、設計・監理・コンサルティングの仕事を通じて日本や外国の病院施設向上に尽くすと共に、医療福祉アートの導入にも早い段階から取り組んできました。
日本の医療福祉が再び厳しい転換期を迎えている中で、設計分野の専門家達は、現代社会の要求にどう応えようとしているのか。その現状を桑野さんの代表作である「川崎市立川崎病院」や、現在取り組み中のプロジェクトを事例に、アート導入の是非も含めて語って戴きます。(杉村記)
・病院建築設計の直面している課題。
→「経済、環境、健康」21世紀のキーワード→私たちに何ができるか。
・建築家と病院建築家について。
→デザインとプランニングの2つの軸→「デザイナー」と「プランナー」
・事例研究;「川崎市立川崎病院」
・医療施設とアート導入の問題
桑野 隆司
1949年大阪生まれ。地域美産会世話人、㈱日本設計メディカルコア代表取締役、㈱日本設計医療施設設計室統括部長。長年建築家として時代を代表する病院の設計監理を行うと同時に、研究会や海外研修ツアーを企画実施し、業界の横断的活動や後進育成に尽くす。現在は㈱日本設計メディカルコア最高責任者として、コンサルティング分野にも活動を広げ、病院施設更新に必要な経営診断、組織改善、基本構想策定を、従来の設計監理業務に加えて主宰しつつ、日本を代表する病院建築家の1人として国内外で活躍中。代表作品は川崎市立川崎病院、昭和大学病院中央棟、ボリビア国サンタクルス病院他多数。
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。