第48回『パブリックアートによる地域再生事業と歴史美産を富山に尋ねる』
富山県のパブリックアート研究/実践リーダー、富山大教授長谷川総一郎さん企画
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2007年08月25日(土)~2007年08月27日(月)開催
富山県の江戸時代迄の文化経済の中心は、加賀国に境を 接する越中西部地域で、加賀藩、二代目藩主前田利常が 築城した高岡がその核。この地の歴史は古く、天平の歌 人大伴家持がこの地に国主として赴任、数々の和歌を残 した頃まで遡る。今日の高岡市は、古代・中世から続く 歴史文化/産業美産(国宝瑞龍寺/鋳物産業など)たちを 活かした都市再生事業を、市民参加の手法で推進中。
高岡の南に在る井波の町(現在は南砺市井波地区)は、室町 守護大名と戦い自治を獲得した一向宗徒の地で、浄土真宗の 名刹「瑞泉寺」は町の象徴。今も左写真に見る堅固な堡塁が 寺院を囲み、門前通には欄間や獅子頭などを刻む木彫工房が 今日迄継承され、近隣を含めて 300 人程の木彫家たちが伝 統工芸とアート作品制作に匠技を競う町として全国的に有名。
今回の催事企画者、長谷川総一郎さんは、富山県を代表する彫刻家、芸術文化教育研究・指 導者、地域再生アドバイザー。かねてより、世界中の街づくりでその技を発揮する“ち( 地 / 血)の語りパブリックアート”に注目。その技を、自分が生まれ育った富山、高岡・井波 の地域再生事業に活かすべく尽力を続ける、パブリックアート研究/実践家。
昭和20年富山県井波町(現南砺市本町)生。昭和43年富山大学教育学部卒業。平成4年富山大学教育 学部教授。平成19年富山大学芸術文化学部教授。二紀会会員、富山県美術連合会副会長、井波美術協会 会長、いなみ国際木彫刻キャンプアドバイザー、地域美産会・会員/アドバイザー。
今夏は、長谷川さんの発想で平成 3 年以来4年に 1 度開く「いなみ国際木彫刻キャンプ」の開催夏 で、「07 全国木彫サミット in 井波」も同期開催の予定。今回の特別美産会づくりにおける長谷川さ んの願いは、一般人・学生・専門家が交じり合って、先ず高岡・井波のパブリックアートと歴史美産 を活用する地域再生事業の現場を探訪し、次に井波で翌日開かれる「パブリックアートフォーラム IN いなみ」に全員で参加して頂き、これら地域再生事業への率直な感想・意見・提言を頂戴すること。
尚 8 月 25 日夜は、隣接の八尾市「風の盆」のリハーサル当夜にあたる事から、 美産会員、吉川和哉さんの引率で「風の盆リハーサル見学会」(希望者のみ)を開 催する予定。翌 26 日は合掌造、五箇山での民宿を、小宴共々楽しむ予定。又と ないこの特別催事、富山美産会にぜひ参加下さい。詳細は以下の頁で閲覧・確認。
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。