第46回『江戸の風流を遺す根岸の里に、貴重な石仏・富士塚たちを訪ねる』
外山晴彦さんの庶民信仰の石仏美産探訪会II
--このイベントは終了しました--
2007年05月26日(土)開催
都内台東区の下谷・根岸地区は上野公園の北東に位置して、江戸時代はウグイスが鳴く「初音の里」、「根岸の 里のわび住まい」と言われるくらい閑静な地で、NHK の慶次郎縁側日記の主人公(高橋英樹)が管理番をす る寮が在る町です。江戸から明治、大正時代にかけて、多くの文人墨客が住むとともに、「恐れ入谷の鬼子母 神」「朝顔市」など話題の多い土地柄で、今も路地裏に入ればそこここに当時の面影が残っています。
『江戸の隠れ家町、下谷・根岸の石仏と富士塚』今回は1600年代に建立された初期型庚申塔や、国の重要民俗文化財に指定された富士塚などをじっくりと観察して、江戸庶民の生活文化を下谷・根岸に偲び、そのエネルギッシュな活動の背景に想いを馳せます。
主な訪問先は、聖観音主尊の庚申塔や三猿塔(路傍)、二童子四鬼神付の青面金剛像(世尊寺)、三面大黒天像(英信寺)、稲荷の性器付キツネ、三峯のオオカミ、富士塚のサル、「日本三庚申」の遺跡や重文の富士塚(小野照崎神社)など。企画案内人は、神社寺院や野仏探訪の第一人者で、地域美産会アドバイザーの外山晴彦さん。外山さんは難しい事柄を易しく解説する才能の持主で、その易しい解説を楽しみながら、信仰に事寄せた江戸庶民達の息抜きと娯楽の場を巡ります。
交歓会:江戸美産巡りの余韻を楽しむ交歓会は、根岸で評判の高い蒲焼割烹、「根ぎし宮川」で行い、お店の厚意で@6.000円台のコースメニューを、麦酒(中壜)又は酒1本付き@5.000円の特別値段で楽しみます。
来月の催事予定:
6月23日(土)藤島俊会さん企画・案内「横浜三渓園」研究・探訪世尊寺の庚申塔会です。
外山 晴彦
1941年東京生まれ、早大政経学部卒。東京図書㈱勤務後、雑誌の取材・編集・企画を経てフリーライター。長年に亘り地域の神社寺院と境内の各種構築物、各地に散在する野仏・石仏等の探訪を続ける。 主な著書:「「神社ウォッチング」東京書籍、「神社の見方」小学館、「野仏の見方」小学館。主な講座:世田谷区民講座「身近な社や庚申塔のウォッチング」2002年、学習院生涯学習センター「神社・野仏のウォッチング」2001~2004年、NHK文化センター前橋教室「野仏・石神を訪ねて」2005~2007年(毎年各6回)。「神社ウォッチングの会」会長、「三梢会」顧問。
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。