第14回『地域美産探訪 研究会、第2年度の近況報告』
--このイベントは終了しました--
2004年08月01日(日)開催
新しい感動と社会性の誕生。
4月から始まった第2年度の活動は、探訪会3回(地下鉄大江戸線のPA探訪4/25、房総佐貫の美産探訪5/20、川越探訪1-2、6/19)と研究会2回(地下鉄大江戸線のPA4/23、房総佐貫の美産5/18)を終えましたが、これらの活動を通して新しい魅力が生まれつつあります。
房総佐貫町の美産探訪・研究会では、一見何も魅力的なモノが見えない地域でも、少し踏み込んで歩いてみると、地域の歴史と生活が育てたすばらしい美産たちに出会え、深い感動を得る事ができる事例でした。江戸期築城の佐貫城下町で、6代の店主達が今日まで伝えてきた手造り醤油蔵。百年を超えて使い続ける店舗・蔵・奥屋敷と家宝、そして家業継続力そのモノが地域美産に昇華して次代に伝わる姿を、生きた美産として観賞したことです。川越美産探訪会では、年間400万人も観光客がやってくる川越市の場合でも、一寸とした横路に入ってみると、地元の人さえ知らない地域の美産たちが沢山存在して、川越文化の奥深さを知ったことです。
地域の人々と交流し、まちづくり心を刺激。
今期の催事活動では、日経新聞(6/8首都圏経済版)やジャパンタイムズ(6/18)による記事掲載の助けを借りて地元関係者や外国人の参加に務めた結果、大きな成果が生まれました。地下鉄大江戸線パブリックアート探訪会へは某国大使館から課長職の外人女性が参加して、参加者間で身近な国際交流を実現。房総佐貫町の探訪会へは、地域の産業リーダーやまちおこしリーダーたちが参加して、「これを機会に佐貫のまちづくりを真剣に考えることにした」との決意表明が寄せられたり、川越美産探訪会では蔵造り街の或る商店主から、「市の指導で店舗を改造して芋煎餅を商ってきたがうまく行かず、現在は週3日も店を閉めている」との現状訴えが届き、当日参加者に考えてもらった事など、私達の活動が地域のまちづくりの現場を刺激し始めたのです。
新しい可能性と発展性が見えてきた。
最近の活動に表れたこれらの現象を纏めてみると、1新聞各紙が私たちの活動主旨を理解して、活動意図が良く伝わる記事を掲載したことが多彩な背景と目的を持つ人々の参加を促して、当会の社会性を拡げたこと、2一般参加者の皆さんから、多くのリピート参加や会員申込が発生していること、3会員自身の手で探訪/研究会の企画づくりをやりたい旨の要望が出てきたことなど、当会の新しい可能性と発展性が見えてきたことです。また参加者の皆さんから感動と感謝の便りを多数いだだいて、私たちの活動意図とその実現努力が着実に皆さんの心に届き始めたことを知って、この会の将来性を確信したことです。
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。