第37回『日本のパブリックアート、その変遷と意義・役割』
日英2名の研究者が、日本のパブリックアートの変遷、その意義・役割を語り、事例を川崎に尋ねる
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2006年07月19日(水)~2006年07月22日(土)開催
研究会(東京): 7月19日(水)
探訪会(川崎市): 7月22日(土)
日本のパブリックアートは、1960年代に活動を開始して以来40余年、時々の状況と時勢に従って内容やその意義に変化を続けている。そして明日のパブリックアートはどうなるのか。
外国人研究者交流研究会
今回の研究・探訪会は、神奈川芸術文化財団で長年パブリックアート関連の調査研究・催事企画・評論活動を続けてきた当会の世話人、藤島俊会さんと、昨年英国Leeds大学にPhD論文“The culture and Practice of Public Art in Japan”を提出し、博士学位を取得した英国人Elizabeth H. Norman さんのお二人が、夫々なりに観察した日本のパブリックアートの変遷・その意義などについて辛口コメントを含めて語ります。
写真は「ミューザ川崎」
そして22日(土)の探訪会では川崎を訪ねて、つい最近JR川崎駅西口に完成した「ミューザ川崎」のアートワークたちと、20年前の同駅東口開発時につくられたパブリックアートたちを、藤島俊会さんの案内と解説で現場に訪ねて比較検証します。
今回のパブリックアート研究・探訪会の特徴は、久しぶりに来日するNormanさんのご協力もあって、日本におけるパブリックアートの意写真は「ミューザ川崎」義・役割・変遷を、東西二つの視点から学べる点にあり、アートを愛する市民・学生は勿論、「パブリックアート」自身や「まちづくりにおけるアートの役割」に高い関心を持つ人々には、垂涎の研究・探訪会になりそうです。
藤嶋俊會
美術評論家。昭和18年(1943)会津若松市生まれ。中央大学法学部卒、神奈川県庁勤務を経て、神奈川芸術文化財団ギャラリー課長として県民ホール開館時から現代美術の展覧会企画等に永年従事。著書に「神奈川の野外彫刻」、「昭和の美術(彫刻編、共著)」ほか。PublicArtForum地域美産研究・探訪会世話人。
Elizabeth H.Norman
1990年一ツ橋大学に招聘教授として赴任のMr.Normanと来日を期に、日本のパブリックアート研究開始。以降6回の訪日調査での情報・資料を基に博士論文作成、2005年秋に英国Leeds大学提出、博士学位取得。同論文はパブリックアート研究所図書室に蔵書。SheffieldHallam大学(英)美術史シニア講師、ハーバード大学(米)美術史修士学位取得後、Leeds大学(英)で上述学位取得。