第36回『最近完成したアートたちを訪ねて、サッポロの都市と観光の新しい魅力を探る』
札幌の最新美産研究・探訪会
--このイベントは終了しました--
2006年06月22日(木)~2006年07月01日(土)開催
研究会(東京): 6月22日(木)、 探訪会(札幌): 7月1日(土)
環境デザインの専門家で当会のアドバイザー/会員の後藤元一さんは、札幌市立高等専門学校の教授として長年同市に住まい、学生教育や札幌市の街づくりに係わって来ました。今回は後藤さんの企画力と人脈をもとに、イサム・ノグチ最後の企画・デザインプランを具現化した札幌市モエレ沼公園と、札幌の文化都市づくりの拠点・札幌芸術の森などに、都市と観光の新しい魅力を尋ねます。専門家と一般の人々が夫々なりに楽しみ学べる企画です。懐かしい時計台や道庁の建物たちもぜひ再訪下さい。
札幌市モエレ沼公園
札幌市モエレ沼公園:評論家の浅田 彰は “この夏行くとしたら、やっぱり札幌郊外のモエレ沼公園でしょう。モエレ沼のゴミ捨て場を公園に変えよと、イサム・ノグチが88年に亡くなるまで頑張ってマスタープランをつくった。それをもとに、彼の志を継ぐ人たちが、札幌市の整備事業として189へクタールに及ぶ公園を、今年(05年)までかかって完成させた。公園そのものが彫刻だっていうコンセプトでさすがに壮大だよ”と語った。モエレ沼公園は、新たなサッポロ文化・観光イメージを担うシンボル。
札幌探訪会では後藤さんと山本 仁さん(元モエレ沼公園長、建設計画に当初から参画)が案内解説し、東京の研究会では同公園研究家として著名な八代克彦さん(ものつくり大学助教授)がその意義・特徴魅力を講演。
札幌芸術の森
札幌芸術の森:札幌市の南にある広さ40haの広大な緑の中に国内外の彫刻家による74点の彫刻が展示されている野外美術館。ガラス工芸や陶芸体験などができ、各種工房などアートに触れながら一日のんびりと過ごすことができ、芸術の森美術館もある市民の憩いの場になっている。 左の写真は芸術の森内「ダニ・カラハン」の作品。
後藤元一
札幌市立高等専門学校教授、環境設計家、地域美産会員。東京芸術大学大学院修士課程を1969年修了後、九州芸術工科大学、ハーバード大学GSD研究員等から94年札幌市立高等専門学校教授。同校は札幌市設立のインダストリアル・デザイン単科高等専門学校。
八代克彦
ものつくり大学助教授、工学博士。東京工業大学大学院博士課程修了後、札幌市立 高等専門学校助教授を経て2005年より現職。「モエレ沼公園に託したイサム・ノグチのメッセージ」「中国黄土高原の窰洞」などのデザインサーヴェイと並行して「川辺の家」「白老の家」などの住宅設計。
詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。